おせち料理は何種類ある?知っておきたい基本と由来

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おせち料理は何種類ある?知っておきたい基本と由来

おせち料理は大きく分けると5種類あります。おせちを毎年食べるものの、種類が多くどんな料理があるか忘れてしまう方は多いです。そこで、この記事では、おせち料理の基礎知識や種類、定番食材を解説します。

最後まで読めば、会話に役立つおせち豆知識と伝統的な定番料理をサクッと把握できます。効率的におせち料理の知識を得て、家族や大切な人と一緒に素敵なお正月を過ごしましょう。

<代表的な料理>

祝い肴
黒豆、数の子、昆布巻き、たたきごぼう
口取り
かまぼこ、伊達巻、栗きんとん、錦玉子
焼き物
鯛、ブリ、海老、カニ
酢の物
紅白なます、酢レンコン、ちょろぎ、酢だこ
煮物
根菜類、こんにゃく、鶏肉、椎茸
この記事を書いた人:ゆうじ
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おせち料理の種類

おせちの種類は大きく分けて5種類。

おせち料理は栄養面でも優れており、子どもから大人まで楽しめるのが特徴です。以下の種類を組み合わせることで、バランスの取れたおせち料理が完成します。

  1. 祝い肴
  2. 口取り
  3. 焼き物
  4. 酢の物
  5. 煮物

① 祝い肴

祝い肴は、おせち料理の中でも縁起の良い食材を使った3つの料理です。祝い肴の料理には、新年を祝うために「長寿、子孫繁栄、豊作」の意味が込められていて、地域によって料理内容が異なります。

関東関西
長寿黒豆黒豆
子孫繁栄数の子数の子
豊作田づくりたたきごぼう

祝い肴は見た目が美しく、子どもの目を楽しませてくれます。祝い肴を手作りする場合は時間がかかりますが、市販のものを上手に組み合わせると、見栄え良く手軽に準備できます

② 口取り

おせち料理の口取りの種類。

口取りは、おせちで最初に食べる料理として、重要な役割を果たします。口取りの代表的な料理は以下のとおりです。

  • 蒲鉾
  • 伊達巻
  • 錦玉子
  • 栗きんとん
  • 黒豆
  • 数の子
  • 昆布巻き
  • たたきごぼう
ゆうじ
ゆうじ

実は、祝い肴も口取りの一種!

甘めの味付けの多い口取りは、華やかな見た目から、特別なお正月での始まりの料理としてピッタリです。

③ 焼き物

焼き物は美しい見た目で栄養価が高く、お正月の食卓を華やかに彩ります。鯛の塩焼きやぶりの照り焼きが代表的です。鯛の塩焼きは縁起物として祝い事に欠かせません。ぶりの照り焼きは出世魚として人気があります。近年、オマール海老やカニの甲羅焼きはインパクトがあり、子どもにも人気です。

彩りを考えるなら、縁起が良い焼き海老や保存性が高い焼き鮭もおすすめです。焼き物は調理法が簡単で事前に準備がしやすいですが、忙しい年末は市販品の人気が高まっています。

④ 酢の物

酢の物の代表的な料理は、大根と人参の紅白なますや酢だこ、酢れんこんです。酢の物は色鮮やかなので、おせち料理を華やかに演出できます。酢の殺菌効果により保存性が高いのもメリットです。作り置きができるため、忙しい年末年始でも安心して準備ができます。

地域や家庭によって具材や味付けにバリエーションがあるので、自分好みのアレンジを楽しめます。近年は洋風や創作系の酢の物も登場し、種類が豊富です。

⑤ 煮物

代表的な煮物には、筑前煮やきんとん、昆布巻きなどがあります。煮物は時間を有効に使える便利な料理です。事前に作れば、お正月当日はゆっくりと過ごせます。

野菜や魚介類などさまざまな食材を使用できるため、栄養バランスの良い一品に仕上がります。家庭によって味付けや具材にバリエーションがあるのも煮物の魅力です。

おせち料理の基礎知識

おせち料理の基礎知識。

おせち料理は日本の正月を彩る伝統料理です。保存がきく料理を重箱に美しく詰め、縁起の良い食材や季節の食材を使います。各料理には意味や願いが込められ、栄養バランスにも配慮されているのが特徴です。近年は購入する家庭も増え、和食以外のおせちも登場しています。

洋風おせちや子ども向けのセットもあります。家族の人数や好みに合わせて適量を用意しましょう。おせち料理の基礎知識について以下の2点を解説します。

  • おせちの名前の由来
  • おせち料理の歴史

おせちの名前の由来

おせち料理の名前の由来は「御節」という漢字から来ています。「御」は尊敬の意味を表す接頭語で「節」は季節の変わり目や年中行事を表す言葉です。

元々は「御節供(おせちく)」という言葉があり、年中行事の際に神様に供える食べ物を意味しました。時代とともに「御節供」が略されて「おせち」となり、現在に至ります。

おせち料理の歴史

おせち料理の歴史は古く、奈良時代にさかのぼります。宮中の儀式料理として始まったおせちは、長い年月をかけて日本の正月を代表する料理に発展しました。平安時代頃から貴族の間で正月の祝い膳として広まり、基本的な形が整ったと考えられています。

鎌倉時代に入ると、武家社会にもおせち料理の習慣が広まりました。武士たちは新年を祝うとともに、戦に備えて保存食としての役割も持たせました。江戸時代には、一般庶民の間でもおせち料理が親しまれます。各地域の特色を活かした料理が生まれ、おせち料理の多様性が広がりました。

明治時代以降、西洋料理の影響を受けて、新しい料理がおせちに加わりました。伝統的な和食と洋食が融合した新しいおせち料理の誕生です。しかし、正月を祝う特別な料理としての地位は変わらず、現代まで大切に受け継がれています。

近年では手軽さや一人分のおせち料理に変化している傾向が見られます。地域や家庭によって異なる内容の多様性が特徴です。伝統的な料理を大切にしつつ新しい要素を取り入れ、おせち料理は進化を続けています。
» おせち料理の歴史や重箱の意味について、詳しく解説している記事はコチラ

おせち料理の定番食材の種類

おせち画像。

おせち料理の定番食材には縁起の良い意味が込められています。見た目や名前、形状から縁起が良いとされる食材は、以下のとおりです。

  • 黒豆
  • 数の子
  • 田作り
  • ごぼう
  • 紅白かまぼこ
  • 栗きんとん

定番食材を知ることで、家族の健康や幸せを願いながら料理を作れます。各料理の意味を紹介していきますが、子どもと一緒に意味を学びながら楽しむのもおすすめです。

黒豆

黒豆は「まめに暮らせる」という縁起の良い意味を持ち、家族の健康と幸せを願う象徴です。黒豆の特徴は栄養価の高さにあります。

多くの種類が販売されているので、お好みの味や食感を選べます。子どもにも人気の高いおせち料理で、保存性も高く、作り置きにも最適です。圧力鍋を使うと調理時間を短縮できます。
≫ 黒豆の意味の詳しい解説記事はコチラ

数の子

数の子は、子宝や子孫繁栄を象徴する食材です。黄金色に輝く数の子は、見た目から豊かさを連想させます。

調理する際は、塩抜きが必要です。塩抜き後には生のまま食べられますが、軽く湯通しすると食べやすくなります。醤油やだし汁を使った味付けが多い傾向です。特徴的な歯ごたえが多くの方に愛されています
≫ 数の子の意味の詳しい解説記事はコチラ

田作り

田作りは、小魚を甘辛く炒めた栄養価の高いおせち料理です。豊作を願う縁起物として親しまれており、カルシウムが豊富です。短時間で作れて、作り置きができるので、お正月の準備を効率的に進められます。

子どもが食べやすい甘辛い味付けで、添加物を使わずに自然な材料で作ること可能です。小魚をまるごと食べると、カルシウム以外にもビタミンDやDHAなどの栄養素を摂取できます。

ごぼう

ごぼうは長寿と健康を象徴する食べ物として知られています。土の中で長く伸びる特性から、ごぼうを食べると長生きできると考えられてきました。ごぼうの栄養価はとても高く、食物繊維が豊富です。

おせち料理では、きんぴらごぼうやごぼう巻きなどで使われる場合が多くあります。ごぼうは保存性が高いく、煮物や炒め物などさまざまな調理法で使えるので、アレンジも簡単です。独特の香りと食感も楽しめるため、おせち料理に深みと風味を加えます。

紅白かまぼこ

紅白かまぼこは赤と白の2色で作られ、見た目が美しく栄養価も高いため、お正月のテーブルを彩る人気メニューです。赤色は魔除けの力があるとされ、白色は清浄を表すとされています。赤と白の組み合わせが新年の幸せと健康を願う気持ちを表現します。

市販の紅白かまぼこを選ぶ際は添加物に注意し、できるだけ合成保存料を使っていないかまぼこを選びましょう。年末限定品は製造メーカーによって食感に違いがあり、さまざまな硬さやのど越しを楽しめる料理です。

栗きんとん

栗きんとんは、おせち料理の定番として知られる黄金色の和菓子です。栗と砂糖を主原料とし、金運を象徴する縁起物として親しまれています。栗本来の風味と適度な甘さのバランスが魅力です。子どもから大人まで幅広い年齢層に愛される人気のおせち料理です。

健康志向の方には、砂糖の代わりに蜂蜜やメープルシロップを使用した栗きんとんがおすすめです。栗の自然な甘みを生かしつつ、砂糖の使用量を抑えられます。

おせち料理の重箱の種類と詰め方

ジャパネットおせちの重箱。

おせち料理の重箱は、1段~5段の5種類あります。それぞれの特徴や詰め方のポイントを押さえ、美しくおいしいおせち料理を用意しましょう。

一段重

一段重は、1人用おせちが多いです。手づくりする人は少なく、通販おせちを利用して手軽にお正月の雰囲気を味わいたい人に人気があります。

近年、和風おせちだけでなく、オードブル感覚で楽しめる洋風おせちの種類も増えています。
≫ おすすめの1人用洋風おせち5選はコチラ

二段重

二段重は少人数でお正月を過ごす方におすすめの詰め方です。一の重には「祝い肴」と「口取り」、二の重には「焼き物」や「煮物」、「酢の物」を詰めます。

また、最近では少人数用だけでなく、特大サイズの重箱を使った大人数用に開発されたおせちも増えています。少人数用は定番食材を中心に和風料理を楽しめるおせちが多く、特大サイズは子供も楽しめるように洋風料理の比率が高いおせちが多い傾向にあります。

ゆうじ
ゆうじ

特大サイズでは、ジャパネットが大人気おせちとして売れています。

≫ ジャパネットたかたのおせちの実食レビュー記事はコチラ

三段重

三段重はおせち料理の代表的な詰め方です。上段から順に、一の重・二の重・三の重と呼ばれます。それぞれの重箱に詰められる料理は、以下のとおりです。

一の重(上段)
祝い肴や口取りなどの冷たい料理や酢の物を中心に詰めます。見た目が美しく、食欲をそそる役割があります。
二の重(中段)
焼き物や煮物など、温かい料理や味の濃いものを詰めるのがおすすめです。メインディッシュとなる料理が多く含まれます。
三の重(下段)
煮物や炊き込みご飯など、ボリュームのある料理を詰めましょう。家族みんなで楽しめる料理が中心となります。

三段重を選ぶ際は、見栄えの良さや食べやすさ、バランスの取れた内容を意識しましょう。重箱のふたを開けたときに、色彩豊かで美しい配置になるような工夫が大切です。小さめに切り分けたり、取り分けやすい位置に配置したりするなど、食べやすさにも配慮してください。

四段重

四段重のおせちは、豪華さと多様性を兼ね備えています。家族や親戚が多い家庭におすすめです。四段重のおせちは豊かさの象徴とされます。四段重は一の重から四の重までそれぞれ異なる種類の料理が詰められるため、バラエティに富んだ料理を楽しめます。準備に時間がかかるので、計画的に作業を進めましょう。

四段重は保存性を考慮した食材選びが重要です。長時間室温に置かれる可能性を想定し、傷みにくい食材を選ぶと安心です。重箱の色や柄には意味が込められている場合があるので、選ぶ際は注意しましょう。地域や家庭によって内容が異なる場合もありますが、家族の好みに合わせてアレンジ可能です。

五段重

五段重はおせち料理の中で最も格式が高く豪華です。一の重から五の重まで、それぞれに特別な料理や意味が込められています。五段重は以下のとおり構成されます。

  • 一の重:祝い肴
  • 二の重:口取り
  • 三の重:焼き物
  • 四の重:酢の物
  • 五の重:煮物

五段重は旅館や高級料亭で提供される場合が多く、家庭では準備や保管が大変なため、三段重や四段重が一般的です。しかし、特別な日や格式を重視したい場合には、五段重を選ぶ方もいます。五段重は、栄養バランスも良く、子どもから大人まで楽しめる内容です。

地域や家庭によって、重の内容や順番が異なる場合があります。五段重は手間がかかりますが、お正月を特別な気分で過ごしたい方におすすめです。市販の五段重を購入すれば、準備の手間を省きつつ、豪華なおせち料理を楽しめます。

おせち料理の種類に関するよくある質問

お節料理のよくある質問。

おせち料理に関する疑問や不安を解消するため、よくある質問と回答を以下にまとめました。

  • おせち料理はいつから食べる?
  • おせちの材料を代替する方法は?
  • 手作りおせちと市販のおせちの違いは?

おせち料理はいつから食べる?

おせち料理は一般的に元日の朝から食べ始めます。元日の朝から食べる理由は、以下のとおりです。

  • 新年の幸せを願う
  • 家族そろって新年を祝う
  • 子どもの成長を祝う

家庭によっては大晦日の夜から食べ始める場合もあります。地域や家庭の事情によって開始時期が異なるため、柔軟に対応しましょう。おせち料理は通常、1月1~3日の間に食べきるのが慣習です。
» おせちを食べるタイミングの詳しい解説はコチラ

冷蔵庫で保存し、3日以内に食べ切ることをおすすめします。生ものは早めに食べましょう。長期保存可能な料理が多いですが、新鮮なうちに食べると栄養価を高く保てます。

おせちの材料を代替する方法は?

おせち料理の代替材料の活用も便利です。代替案の例は以下のとおりです。

  • 黒豆:レーズン・プルーン
  • 数の子:コーン・グリーンピース
  • 田作り:アーモンド・くるみ
  • ごぼう:れんこん・にんじん
  • かまぼこ:ハム・チーズ
  • 栗きんとん:さつまいも・かぼちゃペースト
  • 昆布巻き:豚肉の野菜巻き
  • 鯛:サーモン・白身魚

代替食材の使用により、栄養価が高く、見た目も華やかになります。

手作りおせちと市販のおせちの違いは?

手作りおせちの魅力は、材料や味付けを自由にカスタマイズできる点です。家族の好みに合わせて調理できるので、満足度が高くなります。新鮮な食材を使用でき、添加物や保存料を控えられること、コストを抑えられる点もメリットです。

市販のおせちの購入は、時間と労力を節約できるため、忙しい方や料理が苦手な方にもおすすめです。専門店の技術と品質が期待でき、種類が豊富で見栄えが良く、珍しい食材や高級食材を楽しめます。

どちらを選ぶかは、家族の状況や好みによって異なります。手作りと市販を組み合わせるのも一つの方法です。大切なのは、家族でゆっくり楽しめるおせち料理を選ぶことです。

まとめ

おせち料理のまとめ

おせち料理は5種類あり、日本の伝統的な正月料理として、大切な役割を果たします。栄養バランスの取れた食材を使い、見た目も美しく仕上げることで、家族の健康と幸せを願う気持ちを表現できます。手作りおせちのメリットは、家族の好みや健康状態に合わせて調整できる点です。

市販のおせちを上手に活用しながら、一品だけ手作りするなど、自分のペースでおせちを準備しましょう。子どもに日本の伝統文化を伝えるチャンスでもあります。おせち料理の由来や意味を説明しながら、家族で一緒に楽しみましょう。

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