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どうも、毎年おせちの時期になると「今年も無事に届くといいなぁ……」と願ってしまうゆうじです。
おせち通販は、過去に大きなトラブルが発生しています。
おせちは年末だけに配送が集中するため、生産量の調整や配達ルートの確保など、さまざまなノウハウが必要となります。

実績のない企業では対応が難しい……。
そこで本記事では、実際に起きたトラブルとよくある失敗パターンを10個紹介します。
他にも失敗する可能性を下げられるおすすめのおせち通販も紹介するので、合わせてチェックしてみて下さい。
- この記事を書いた人:ゆうじ

- 当サイトの管理人。「かまぼこ研究歴15年」のおせち分析大好き人間。
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過去トラブル・配送遅延情報

おせち通販ではトラブルが何度も発生しています。過去に起きたトラブル情報をまとめました。
大雪による小さな配送遅延は毎年どこかの地域で起きていますが、大規模な配送遅延トラブル以外は記載していません。
| 発生年 | トラブル内容 ⇩すぐ読みたい方は内容をクリック⇩ | 原因 |
| 2010-2011年 | 中身スカスカおせち | 生産能力以上の受注 |
| 2011-2012年 | 3,000個のおせち配送遅延 | 生産ライントラブル |
| 2017-2018年 | 生おせちの配送遅延・不着 | 物流システムのリスク管理不備 |
| 2018-2019年 | 冷凍おせちを冷蔵温度で配送 | 配送時の人為的ミス |
| 2020-2021年 | ふるさと納税おせち配送遅延・不着 | 生産能力以上の受注 |
| 2024-2025年 | おせち配送不着 | 物流の手配ミス |
中身スカスカおせち
2010年、宣伝用の写真と届いた実物が全く違い、文字通り”中身がスカスカだった”という”中身スカスカ”事件がh発生しました。

トラブルが発生した一番の原因は、当初100セットの生産予定に対して5倍の500セットも注文を取ったことです。
おせち販売経験が浅く、工場ではなく実店舗2つで500セット作るには人も食材も足りず、結果として手元にある食材をとりあえず詰めて送ったことで社会的にも大問題に発展しました。
3,000個のおせち配送遅延
2011年、山口県のおせち製造会社が約27,000個の注文を受けた結果、約3,000個のおせちが予定の12月31日の配達に間に合わなかった、という問題が発生しました。
原因は工場での”具材配置ミス”や”ライン故障による生産停止”で生産が遅れたことです。トラブル復旧後は全力で生産したが間に合いませんでした。
この頃から取引先による食品工場の生産能力チェックや、トラブル対応のマニュアル整備などが進み始めました。
生おせちの配送遅延・不着
年末は配送量が増え、大雪による道路状況が悪くなることもあるため、毎年細かい配送遅延は発生してはいるものの、2018年に大規模なおせち配送遅延問題が発生しました。
対象のおせちが”冷蔵おせち”で賞味期限が短いため、購入者の方へ与える影響の大きい問題となってしまいました。
配送遅延となった原因は、その後の対策から2点推測できます。
- 1. 配送日の集中
- トラブル発生当時、全てのおせちを12月30日に配達することにしていました。お客様にとって最善の日にこだわったことで、配送業者への負担がとても大きいものでした。
2022年現在、12月29~31日の3日間に振り分けることで、配送量を分散させています。 - 2. 物流の混乱リスク
- 年末はおせち以外の配送量も爆発的に増えるため、物流の混乱リスクはとても高い期間になります。現在はリスクを下げるためにおせち以外の商品販売を抑えている印象を受けます。
この問題を起こしてしまった匠本舗ですが、しっかりと改善対策に取り組み2022年もおせち大人気店の1つとして販売していて、当サイトでもオススメ店の1つです。
冷凍おせちを冷蔵温度で配送
2019年、12月31日に配送予定だった冷凍おせち1,268個が冷蔵で配送してしまう問題が発生しました。
おせち製造元から運送業者へ預けた際には冷凍状態でしたが、北海道へ届ける途中で冷蔵に間違えてしまったようです。
運送業者の担当者がミスを認めていたこともあり、おせち製造元のイメージ悪化は小さく抑えられました。
ふるさと納税おせち配送遅延・不着
2020年、ふるさと納税の返礼品として”おせち”を取り扱っていましたが、12月31日届く予定の358件が配送中止、93件が配送遅延となる問題が発生しました。
原因は製造元の能力が追い付かなかったことです。

前年の2倍以上もの注文に対応できなかった……
受注した件数は大規模工場であれば決して多い数字ではないため、おせち製造実績が小さかったことが招いた悲劇だと思います。
おせち配送不着
2024年12月28日、通信販売大手の販売済みおせち約1万5000件が年末に届かなくなった、と発表しました。
原因は、商品出荷準備の手配ミス。単品でおせちを予約した場合は問題なく届くが、ほかの商品とセットでおせちを購入した場合に届かなくなってしまいました。
利用者には返金し、お詫びとして1,000円分のクオカードを2025年1月下旬に発送する対応を取りました。
実際にあった失敗例10選
最後に、おせち通販でよくある失敗パターン10個を紹介します。
これまでに紹介したおせちであれば防げる失敗がありますが、自分自身で注意が必要な失敗もあります。
一つずつ紹介します。
① 写真と実物が違う
販売サイトの写真は一番見た目が良い状態が掲載されているもの。
たくさん作るとブレが出て、全部が同じように作るのはとても難しいです。
できる限り揃えるために、マニュアル化や生産管理が大事ですが、実績のない企業は完全にお任せ状態であることも多いです。

10年以上の経験は欲しい。
② 料理がバラバラ
盛り付け後の取扱いが悪くて、料理が飛び出てしまうことがあります。
一番多い原因は配送業者が雑に扱ってしまうことです。
ただ、配送業者の選定はとても難しく、実績あるおせち製造業者でもバラバラだった口コミが2023年のお正月でもありました。
内容は良かったですが、北海道までの配送で荷崩れしてたのでしょうか三段重のそれぞれの一部が散乱してました、冷蔵配送のせいでしょうか?運送業者との連携が重要だと思います。
引用:Yahoo!
どうしても不安な方は、近くのメーカーから購入すると配送でバラバラになる可能性が下がります。
③ 明らかに割高
割高なおせちを購入しないためには、生産量の多いメーカーを選ぶことが大事です。
理由は、おせちの販売価格は作るコストが大きいほど高くなりやすく、生産量が多いと固定費が低く抑えられてコストを小さくできるからです。

年間5万個以上の実績があれば大丈夫!
④ 味が濃すぎる
味付けが濃すぎるおせちを購入しないためには、きれいな工場で作られたおせちを選ぶことが大事です。
味付けを必要以上に濃くする理由は、カビや細菌が増えにくくするためなので、汚い工場であればあるほど、味付けで日持ちさせる必要がでてきます。

綺麗な工場であれば、合成保存料は不要!
⑤ 料理が生臭い
生臭い料理に当たらないようにするためには、おせち作りのノウハウのある企業を選ぶことが大事です。
食材の臭いは、食材の新鮮さと作る時の温度管理が重要。
安くて低品質な食材を使ったり、工場の管理がずさんだったりすると、生臭い料理になってしまいます。

実績があれば、食材手配でも有利。
⑥ 常温解凍で水っぽい
冷凍おせちを購入した方の失敗率No.1が解凍方法の失敗。
おせちを冷蔵庫で解凍した場合、24~36時間程度掛かります。
ただ、年末は配送混乱がつきもので、予定通りつかないことはよくある話。
時間がないからといって安易に常温解凍を選んでしまうと、せっかくのおせちが台無しになります。

常温解凍する場合、1時間おきに解凍具合を確認しよう。
⑦ 量が多すぎる
7つめの失敗が、お正月に食べる料理を少なく見積もりすぎて、おせちが大余りしてしまうことです。
おせちメーカーの推奨量はあせちだけを食べる場合を想定していることが多いもの。
お正月におせち以外の食べる料理は各家庭で違うので、おせちの量は少なめに注文して、単品おせちやオードブル、郷土料理などで量を調整してください。

前年のお正月料理を思い出してみて下さい。
⑧ キャンセルできない
8個目の失敗は、キャンセル期限を過ぎてしまうことです。
おせちは早期予約で超お得に購入できるので、9月頃までに予約する方が多いですが、キャンセル期限は10~11月と2ヵ月以上、間が空きます。
時間が経てばお正月の予定が変わるのはよくある話ですが、おせちのキャンセルを忘れてしまう人も多いです。

手帳やカレンダーの活用がオススメ!
⑨ 配達日が早すぎる
9個目の失敗は、冷凍おせちの配達日指定を早くしすぎることです。
とりあえず早い方が良いと考えて12月28日に指定すると、3日間は冷凍庫に大きいおせちを入れておく必要があり、冷凍庫のスペース確保に苦労します。
年末は冷凍庫の買いだめも多く、スペースを空けておくことは難しいので、12月30~31日に指定するのがオススメです。

解凍後の賞味期限は2日以内が一般的です。
⑩ 冷蔵庫に入らない
10個目の失敗はおせちが冷蔵庫に入らないことです。
冷凍庫スペースは配達日指定を工夫することで不要にできますが、冷蔵庫スペースは必ず用意しておく必要があります。
最悪、0~10℃に安定した冷暗所保管できれば大丈夫ですが、夜に0℃以下、又は昼に10℃以上まで上がる可能性のある家の方は、絶対に冷蔵庫スペースを確保することをオススメします。

特に0℃以下に下がると品質劣化するので注意してください。
販売実績が品質の安定と安心感につながる!

おせち通販で失敗しないためには、実績のあるサイトから購入することが重要です。
実績があれば、受注数量の勘所(注意点)や、天災による資源トラブルの対処、おせちセットの作業管理など、さまざまなノウハウが積み上げられています。
ここでは、実績がないと発生しやすいトラブルを3つ紹介します。
<実績がないと発生しやすい3つのトラブル>
① 生産能力以上の受注をしてしまう
おせちは多くの料理を詰め合わせるため、夏ごろから製造して冷凍保管するケースも多いです。
ただし、その時点では年末の販売数を正確に予測できないため、前年の実績データをもとに生産量を調整します。
しかし、販売実績が少ない企業では、自社の生産キャパを超える受注をしてしまうリスクも。

2010年の中身スカスカおせち事件につながった事例です……。
実績のない企業は販売予測が難しく、結果的に“納期遅延”や“中身が足りない”などのトラブルに発展してしまうケースもあります。
そのため、過去の販売データと生産力のバランス管理が非常に重要です。
② 高品質な食材を手配できない
おせちの美味しさは、食材の質に大きく左右されます。
実績のある企業は長年の経験から、どの産地・時期・加工方法が最適かを熟知しています。
おせち開発で重要な考えのひとつで「自分達が本当に美味しいと思う食材選び」がございます。
引用元:博多久松
おせち料理はたくさんの料理をお重に詰め込んだお祝い料理です。味も様々、使用されている食材も様々で、お客様によっては味の好みもあるかと思います。
ただ、おせち作りの実績が乏しいと、食材の違いに気づけない場合があります。
例えば、次のような“素材の見極め”は経験値がものをいいます。
- 海老:鮮度が落ちると黒ずみや臭みが出やすくなる。
- 伊達巻:冷凍液卵よりも生の液卵の方が、ふんわり仕上がる。
- 栗きんとん:低品質の芋では、口当たりが重くなる。

最悪、受注した分の食材が確保できない場合も……。
おせちに合った食材選びには、培った経験が活きてくるため、実績は重要なポイントになります。
③ 品質不良な料理が混じってしまう
おせちは数日間にわたって同じ料理を大量生産するため、日々の気温・湿度・食材の状態による微調整が欠かせません。
経験の浅い工場では、この調整ができず、日によって味や食感がバラつくことがあります。
原料となる魚は、それぞれ大きさが違い、季節によっても“すり身”の出来が異なります。
引用元:出塚水産
また、製造時の気温・湿度なども必ずしも一定とは限りません。
このように、製造条件・環境は日々異なっていますので、一定の品質に保つのが、かまぼこ屋の職人技となるわけです。
例えば栗きんとんは、湿度が高い日は芋が水分を吸いやすく、餡がゆるくなりやすいですが、逆に乾燥している日は水分が飛びやすく、ぽそぽそした食感になりがちです。

おせち通販の歴史はまだ約20年。だからこそ、10年以上の販売実績がある企業を選ぶのが安心です。
経験豊富なメーカーほど、製造条件が変わっても“同じ味”を出せるノウハウを持っています。
【まとめ】10年以上の販売実績のあるサイトから買って、大失敗を避けよう
販売実績が長いことは、消費者の高い満足度を獲得し続けている証拠です。
天災による配送遅延を100%避けることはできませんが、実績あるサイトから購入することで可能性を下げることはできます。
当サイトでは販売年数が10年以上あり、”中国産主原料・保存料・合成着色料”を使っていないサイトを中心に紹介しています。
これから販売サイトを選ぶ方はぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
失敗しないおせちの選び方を詳しく知りたい人は、コチラの記事「おせち通販の選び方を5STEPで完全解説|初めてでも失敗しない!」も読んでみて下さい。



